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9月22日(日)赤井火山の観察会【会員+α対象】

事務局

益城町赤井地区の「赤井火山」周辺を歩きます。赤井火山は西原村にある大峯火山とともに、布田川断層に近接した場所にあります。これは、阿蘇火砕流の活動期にカルデラ外縁の弱い部分に沿って噴火がおこったという意味で注目されます。そして、この2つの火山は阿蘇カルデラの外側にありながらも、その噴出物が阿蘇火山の性質に似ていることから、阿蘇火山に属すると考えられています。

赤井火山の名前の由来は、丘を形成するスコリア噴出物の色が鮮やかな赤色を呈することによると考えられます。一方、赤井火山付近から噴出したと考えられているのが「砥川溶岩」です。熊本市内一帯の優良な帯水層となっていることでもよく知られています。非常に穴が多く、黒っぽくて斑晶の少ない安山岩質の岩石です。安山岩(やや粘性の高いマグマ)にもかかわらず熊本平野の地下に広く分布していることから、異常に高温・低粘性であったと考えられています。これは、地表では赤井火山の南にある砥川沿いなど限られた場所のみで観察できます。年代は14〜15万年前で、阿蘇2火砕流の噴火直前になります。この時期には、カルデラの東側や西側でもいくつかの類似した溶岩を流しており、これらの多様な先駆現象は、カルデラ噴火直前の噴火機構を考えるうえで非常に興味深い事柄です。また、スコリア丘の北側の部分は、木山城主が1540年代に「赤井城」を築いた場所でもあります。その北側に流れる赤井川とスコリア丘の切り立った地形を利用した山城です。丘の頂上には小さ

な神社の神殿や拝殿も残っています。このように、赤井火山は様々な観点から非常に興味深い地域です。

◆日 時:2024年9月22日(日)9:30~14:00(解散予定)

◆対 象:会員とその家族・友達 30名 (篠原まで申し込みください)

◆集 合:9:30 益城町総合体育館駐車場

  集合後、車を調整して赤井現地に移動します

◆参加費 :300円

◆もってくるもの:昼食 飲み物 その他

◆担 当:池辺・城本・篠原

◆共 催:赤井火山を守る会

◆その他 :小雨決行 大雨中止(中止の時は当日7:00までに判断します)

 まだまだ暑いです。熱中症対策お願いします。

 
 
 

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